こむら返りはなぜ起こる?

先日、熊野那智大社に行ってまいりまして。

うちの息子(10kg)を抱えて、石段を200段ほど登ったら現在ふくらはぎがパンパンに張っている院長の西田です(^◇^;)

今回はこむら返りが起きる理由。

そもそも何故あんなに痛い事が起こるのか、について解説します。

こむら返りは正式名を「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と言います。

そもそも「こむら」という言葉がふくらはぎの意味なのです。

漢字変換すると「腓」となり、ふくらはぎ(正確には膝から足首まで)を指すものなのが証拠です。

つまり、「こむら返り」とは、「ふくらはぎがひっくり返る現象」という意味であり、いかに痛みを言葉に込めたかったのかが分かるような気がします。

ちなみにふくらはぎのみならず、各部に起きる「つる」という現象は、正式名称「筋攣縮(きんれんしゅく)」と言います。

文字通り、「筋肉が痙攣して、縮む」から筋攣縮というわけです。

何故こんな現象が起こるのかについては、人体の条件反射が深く関わってきます。

条件反射とは、本来なら脳からの命令によって動くべき筋肉が、一定の「条件」を満たした場合に脳を介さずに反応して動作するものです。

今回重要になるのは、その中でも伸張反射(しんちょうはんしゃ)と呼ばれるものです。これは、「筋肉が一定以上引き延ばされる」という条件が満たされた場合、「筋肉が強く収縮する」という動作を指します。この条件反射によって筋肉が過度に引き延ばされた場合にいち早く抵抗出来るようにする仕組みなのです。

「いや、それで筋肉が収縮してこむら返りになるのは分かるけど、そんなに筋肉引っ張ってないのになるよ?」という疑問を持たれると思います。

これについて話すとまた長くなりますので、一旦ここで区切りましょう。

続きはまた次回という事で。

ご拝読ありがとうございました。

院長 西田