続・こむら返りはなぜ起こる?

前回は、こむら返りは条件反射が発生する事が原因だと解説させていただきました。

今回はその発生条件である「過度な筋肉の伸長」がないにもかかわらず、それが発生する仕組みを解説したいと思います。

有り体に言ってしまえば、初回で話していた「筋肉が冷えて緊張している」のうち、緊張していることが原因です。

「過度な筋肉の伸長」を判定しているのは、筋肉内にある「筋紡錘(きんぼうすい)」という器官です。ここが筋肉の長さを感じるセンサーになっています。

そして、筋肉が緊張している、ということは柔軟性の低下を引き起こします。筋肉が伸びにくくなっているので、例えば70%の伸長でも、長さセンサーである筋紡錘は「100%引っ張られている!」というように勘違いを起こす可能性が高くなるわけです。そこから伸長反射が発生、もとい暴発を起こすと言うわけです。

なので、就寝中の寝返りでのちょっとしたふくらはぎへの刺激で、センサーが過剰反応し、こむら返りが発生してしまうわけです。

少し難しい話しになってしまいましたね(・・;)

次回は具体的に、こむら返りの予防と対策について書きたいと思います。

ご高覧いただき、ありがとうございました。