こむら返りの予防法
前回から再び間が空きまして申し訳ございません。
予告通り、今回は予防法の話をしていきます。
こむら返りは条件反射が暴発するために起こる。と話しましたが、それを誘発するものとして、
・筋肉の緊張(センサーを過剰反応させるため)
・筋肉のエネルギー低下(栄養源である水分・ミネラルの不足を指す)
の2つが挙げられます。
この2つの因子が発生する具体的な原因が、
①筋肉の持続的な緊張(立ちっぱなし、座りっぱなしなど)
②筋肉の使いすぎによる疲労(一般的なスポーツ、運動など)
③寒暖差による緊張(昼夜の温度差から血管や表層の筋肉が収縮するため)
④水分・ミネラル不足(運動や睡眠による発汗がメイン)
などとなります。
この内、①②③を同時に対策できるのが、「小ジャンプ」になるわけです。
適度に筋肉が伸縮を繰り返すために柔軟性が回復。同時に伸縮による発熱効果によって冷え込みをふせぎます。
唯一④だけはエクササイズでは対応出来ませんので、これに対しては水分補給が必要になります。
また、季節によって原因にもヴァリエーションがあります。
①は季節関係なく、②③は季節の変わり目に、④は夏場の原因に、なりやすくなっています。
そしてこれからの4、5月に関しては、①②③が原因になりやすいので、「小ジャンプ」が一番最適というわけです。
夜の冷え込みに対してはふくらはぎ用の保温サポーターも効果的です。お手軽に予防できるので患者さんからも好評をいただいております。
加温してしまう電気アンカ・ホットカーペットは一晩当てていると発汗を促してしまうのでこむら返りに関して言えば効果は薄いです。冷え込みに対しては、加温よりも、保温が効果的です。
以上が最初の投稿についてを細かく解説したものです。結局のところは「小ジャンプしておけば良し」という着地点に至るのですが、そこまでの理屈があればこその納得感だと考えておりますので、少しでも「ふん、なるほど」となったのであれば何よりです。
今回でこむら返りは落着しましたので、次回は別の症状について語って参りたいと思います。ご精読ありがとうございました。